「……だって、陽向くんはオレンジなんだもん」
段々面倒くさそうな表情になっていく空くんを見かねてそう呟けば、バッと陽向くんがあたしを見る。
そして空くんから離れたと思えば、ドカッとあたしの向かいの席に座った。
その瞳はとても真剣で。
「俺は緑がいいの」
「陽向くんはオレンジだって」
「ななみんはそうかもしれないけど、俺の思う“俺”は緑なんだって!な!?」
最後は祈るようにあたしを見る陽向くん。
あたしはそんなやりとりに、思わずため息をついた。
実はというと、結構前から続いているこのやりとり。
その度に、あたしはオレンジ、陽向くんは緑を主張して。
段々面倒くさそうな表情になっていく空くんを見かねてそう呟けば、バッと陽向くんがあたしを見る。
そして空くんから離れたと思えば、ドカッとあたしの向かいの席に座った。
その瞳はとても真剣で。
「俺は緑がいいの」
「陽向くんはオレンジだって」
「ななみんはそうかもしれないけど、俺の思う“俺”は緑なんだって!な!?」
最後は祈るようにあたしを見る陽向くん。
あたしはそんなやりとりに、思わずため息をついた。
実はというと、結構前から続いているこのやりとり。
その度に、あたしはオレンジ、陽向くんは緑を主張して。

