「お……おわ……終わったー!!!」



そう叫びながら、手に持つシャーペンを投げ飛ばす勢いでバンザイをする。

目の前の机には、最後まで解き終わった問題集が置かれていて。



「やっとか……。この問題集で、どれだけの時間費やしてんの……」


「一週間と4日だよ!奇跡だよ!!」


「奇跡じゃないから。この内容なら普通、一週間もあればできるから」


「あたしにとっては奇跡なの!!」



そう言って、最初は重く感じてしょうがなかったものの、今となっては、輝いて見える問題集を両手で掲げる。


ホントに奇跡だよ……。

このあたしが、1センチものの分厚さの問題集を、たった一週間と少しでやり遂げられるなんて……!!