君色Diary

見つめられただけで、どうしても高鳴ってしまう胸。

それと同時に、顔だって赤くなって。

つかまれていた腕は、今でもまだ、熱を持ってる。

空くんに嫌われるなんて、考えただけでズキンッと胸が激しく痛んで。

心の奥では、黒い感情が渦巻いて……。



「…………っ」




空くんの目を、真っ直ぐ見れない。

見たら最後、この心の中を見抜かれそうで。

おもむろに髪留めをつけていた位置へと手をあてる。

でもそこにはなにもなくて。

ジワジワと目にたまっていく涙が……止まらない。