君色Diary

「なんでって……コンビニ来ただけだけど。ってか、七海はそんなところでなにして……」


「あ、あたし、帰る……!」




きょとんとした空くんの言葉を遮ると、バッと立ち上がる。

空くんは突然立ち上がったあたしに、驚いたように目を見開いて。




「えっ、ちょ……七海、待てって!」




そんな声と共につかまれた腕。

それに胸はドキンッと音をたてて。



「やっ……、はなして……っ、つ!」



咄嗟にその手を払いのけようとすれば、不意にクラッとした視界。

一瞬何かと思えば、そのままあたしはしゃがみこんだ。


なに……?

頭、痛い……。