「で。次は何乗る?」
「ごめん、葉月……もうちょっと待って……」
あの後、葉月以外、全員が顔を真っ赤にしているという、異常な状態で電車に乗って、やってきた遊園地。
そして、なんとか顔が元に戻ったと思えば、葉月の要望で、絶叫系のアトラクションを連続して乗ることになり。
昼食の時間の頃には、あたしも空くんも陽向くんも、赤かった顔が、青色になっていた。
「大丈夫、三人とも…?」
なんとか昼食を食べ終わった後。
なかなか立ち上がれないあたし達を見て、葉月が心配そうな表情をする。
「気分悪いの?大丈夫?」
「…逆に葉月はなんで平気なの……」
朝からジェットコースター等々を何度も乗ったのに、まだまだ平気そうな葉月。
それが不思議で、吐きそうになるのをこらえて顔を上げれば、葉月はきょとんとしながらあたしを見た。

