「ん?俺の事知ってるの?」
「え?まぁ、はい」
辻 優馬、辻先輩は私が辻先輩の事を知っている事実に少し目を見開いて驚いていたが、多分ここの学校に通う人で辻先輩を知らない人はいないだろう
目鼻立ちがくっきりとした、絵本の中の王子様のようなルックスで
テストで毎回1位を取るほどの天才で
運動もなんなくこなす辻先輩
その上温厚で優しい性格と言われている完璧で非の打ち所がない人
そんな完璧な人を知らない人なんているのだろうか
....と昨日、友達の由美ちゃんが言っていたのを思い出す
最初に偉そうな事を言っといて何だけど、昨日由美ちゃんがその事を話すまで全く知らなかった私
それを聞いて、私って流行とかそういうの苦手だしなあと考えていた事をぼんやりと思い出した
