ご機嫌にチャリで健康ランドへ向かい、15分くらいで到着した。

「おっきいねぇ」

思ったより大きな建物で、煙突が高く聳えている。

温泉の匂いがふわりと香る。

「楽しみだね!啓ちゃ…」

あれ、いない?!

「美園〜!!早くこっちこっちぃ」

啓ちゃんは一足先に入口の前に立っていた。

嬉しそうに手振ってるけど…

近くにいた子供とかおばあちゃんとか見てるから!!

あたしはちょっと恥ずかしくなりながら啓ちゃんの元へ駆けた。