「それと門限は10時!!」
「はぁ?!そんなの聞いてないよ!」
「約束は約束だ!」
やっぱり頑固親父は、頑固親父のままだけど。
でも、まぁいっか。
「じゃあ皆、ケーキ食べましょう。今紅茶入れるから」
お母さんが微笑みながら、テーブルにお皿やフォークを用意している。
私たちは「はーい」と元気に返事し、わらわらと椅子に座った。
「一つ多めに買っておいてよかったよ」
ぼそっと照れくさそうにお父さんが啓ちゃんに言ったのを、私は聞き逃さなかった。
思わずニヤけて、私はまさに幸せな気持ちになった。
「お父さん!」
「うわっひっつくな!小僧!」
啓ちゃん。
これからもずっと一緒にいようね。
私らが想ってる以上に、絆は強い!
きっと、もっと強くなっていくはず。
目が合う。
微笑む。
私と啓ちゃん、幸せの愛(アイ)コンタクト。