ギャラリーが三人見守る中、啓ちゃんとオッサン宇宙人が向かい合った。

啓ちゃん…頑張って!!


チャララー、チャーラララララ、チャッチャラー…!

必殺仕事人の例の曲が、頭の中で鳴り響いた。


「お父さん!」

「お父さん言うな!」

「あ、ポロシャツの襟、立ってますよ」

「あ、ああ」


ゆるッ!!

何かまるでコント見てるみたい…。

さっ仕切りなおしだ!


テイク2。


「お父さん!」

「お前にお父さんと呼ばれる筋合いはない!」

「お父さん!美園さんとの交際を認めてください!!」


ついに、ついに言ったー!


「娘はやらん!!」


案の定、お父さんはそう言ってそっぽを向いた。

どうでる?啓ちゃん…!


「お願いします!認めてください、お父さ………ぶふーふっふっふ…!(笑)」


えー!?

どうしたの君ー!?