~妄想~


ピピピ…


「ん~…みひょの、時計…止めて…むにゃむにゃ…」

「ふわぁ~…ほっ…」



タマゴ形の時計を止めてまたゴロンと横になるあたし。

でもまだ時計の音が。



ピピ、ピピ、ピピ…




「啓ひゃん、ペンギンの方……」

「んん~…」



なぜかあたし達は、目覚まし時計をいくつもセットしてて、それでも起きなくて…。



「…えっ!今何時?!朝ごはん!啓ちゃん!遅刻す……」



あたしが慌てて啓ちゃんの肩をゆすると、啓ちゃんがあたしの腕をぐいっと引っ張って、寝癖頭のまんま、目を細くして笑うの。




そんで一言…!




「いいの、今日はお休みだから。まだ寝てよ」




ベッドの中の啓ちゃんは、いつにもまして甘えん坊。




「ひひ、くすぐったいよ~」




そうして寝起きのあたし達は、幸せに、にゃんにゃんして……。





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