映画が始まり、ストーリーに集中するあたし達。


なになに?



トムが!?エミリーが!?


密売人がこのグループの中に?!


家政婦が?!義理のお母さんが?!




ちゃんと観てないとすぐ話についていけなくなりそうだから、あたしは必死に頭の中で整理しながら観ていく。


息抜き的なシーンの時に、チラッと横を見てみると、啓ちゃんは笑っちゃうくらい真剣な顔で画面に見入っていた。



超真剣!

くくく、何かニヤける。




それからというもの、ハラハラドキドキの連続。



後ろから何者かに襲われそうになった時は、二人してクッションで顔を隠したり、腕にしがみついたり。



痛そうなシーンでは、手で目を覆ったり(指の隙間から観てるけどね)、解決した最後の方ではほっこりとした気分で微笑んだり、と、思う存分サスペンスを堪能した。