アホ毛のアン【短編】

顔を判別出来ない位充分な距離を離れてからチラリとパトカーを振り返る。


すると思った通り狭くなっている所でパトカーは停まっていて、銭形のとっつぁんみたいな人がパトカーから降りてきていた。


走って追ってくるようだ。


なんてしつこい。


急いでスクーターを停めてレジ袋を持って校舎へダッシュ。


足音荒く警部?が追ってくるのを尻目に際どく人混みに紛れ込む。


ゲームセット。


アンは小さくガッツポーズをすると共にほくそ笑んだ。