熱くなり過ぎたから端っこを摘まんで放り投げるようにハムカツサンドを入れてくれたレジ袋を提げて急いでスクーターにまたがる。


学校に戻る頃には食べ頃の暖かさになっているでしょう。


パッケージを破った時に広がるソースの匂いを想像しただけでツバがわいてくる。


そしてかぶり付いた時に感じるであろう、ソースの染みたパンと衣とハムの歯応え。それを想うと顔面が緩んできてしまう。


もうすぐ食べてあげるからねハムカツサンドちゃん。


アンは学校へ向けてスクーターをスタートさせた。


スロットルは全開だ!