ピノキオみたく高々と伸びた鼻っ柱をへし折られる事なくカウンター近くまで来られた。


カウンターを覗けは目当てのハムカツサンドが確認できた。


(この位置にいる段階であの量があれば安泰ね)


争奪戦は基本早い者勝ちだからカウンターにたどり着いた時には目当ての商品がすでに売り切れている事がままある。


しかし今日は大丈夫そうだ。


そう思ったのもつかの間、ななめ後方から攻撃の気配。


しかしカウンターに近ければ近いほど人の密度は高く、今はもう満員電車並みである。かわす余地がない。


その攻撃は受けるしかなかった。