青年だった頃

悲しかった 悲しかった
何故こんなに無知で
今日まで精一杯だった 私は

美しく描きすぎたこの世界は
何か1つ足りなくて
私はいったい何を見て
何を創っていたのだろう

それを知るにはまだ幼くて
それを受けるにはまだ青くて
真っ暗な夜には優しい夢を
光射す朝には懐かしい歌を

知らなかった 哀しかった
何故こんなにも無関心で
今まで何を求めていたの

まだその名を知らない世界は
何か1つ変える種で
私はまた彩りを加えて
何かを紡いでゆくのだろう

それを知るまでまだ幼なくて
それを受けるにはまだ青くて
真っ暗な心に涙の泉を
光射す時には 喜びの音を

哀しかった 哀しかった
何故こんなにも無知か
今日やっと分かった気がした

c聖天三月