「ほら!あそこ!」



そして男の人が指を差した方をみると、確かに星があった




「ほん…と…だ…」



その星は私にとって小さな希望で…
一筋の涙となって私の頬を伝った。



「お前なんで泣いてんの?」



「や…なんか綺麗だなって…」



そういうと男の人は私の方を見て微笑んだ。


「俺、大塚 拓人。お前は?」


「神田 奈央。高校一年生。」


「そっか!よろしくな!」



その笑顔が…何故かとても輝いてみえた。