「そうなの。久しぶりって、どのくらい?まさか、半年ぶりとか」
「ユリアさん、ザンネン、不正解!もう一歩です」
リリィの手が動きまわり、聞いた時の状況を再現し始める。
“リリィ、雨は珍しいんだぜ。聞いて驚くなよ?何と!一年ぶりだぁ!ロゥヴェルと、違うだろう?”
「って、こーんな笑顔でこーんな身ぶりも加わって、自慢気に言うんだけど。そんなのほんとかなぁって思っちゃった。信じられないでしょ。だって、雨が降らないと、緑がカラカラに枯れちゃいそうだよね?ロゥヴェルだと、ひと月に一度は降らせてくれるもん。役人さんを通してお願いすれば、叶えてもらったり出来るんだよ」
「・・・降らせてくれるって、誰が?」
・・・ロゥヴェルには、天候を司る女神様がいるのかしら。
月の女神ヘカテみたいに。
月に一度空に現れては雨を呼ぶのだったりして・・・。
雨乞いの神様?
「王様だよ。ロゥヴェルでは天気も国も王様が管理されてるの。怖いんだよぉ、すごぉく機嫌が悪いと、雨と一緒にカミナリが鳴るんだもん。ピカァーゴロゴロ、ドォォーンって、空がすっごい大騒ぎするの。雨はじゃんじゃか降るし、目なんて開けてられないくらいなんだから・・・あ、カミナリって知ってる?ほら、瑠璃の森にいるとき空が光ったでしょ。あんなのがずーっと続くの。小さい頃外で遊んでたらイキナリ空が暗くなってカミナリが鳴り始めたときは、足がすくんで動けなかったんだよ!もうっ、ほんとアレは怖いんだからっ」
当たって死んじゃうヒトもいるんだよ!と言って小さな体がぶるっと震えた。
でね、あのときおじい様が・・・と言いかけて、ハッと口を閉じる。
「リリィ、おじいさまは」
「あ!でもね、今の王様になってからはまだ一度もカミナリ見てないんだよ。今の王様は割と穏やかなお方だって言ってた。あっ、ね、ユリアさんはカミナリにあったことある?この国の人は、見たことも聞いたこともないみたいなの。びっくりしちゃった。ザキも“カミナリ?”って、微妙な顔してたし」
「んー・・・そうね。カミナリのことはあまり知らないわ」
リリィの言う通りなら、オソロシイことこの上ないんだけれど。
記憶を掘り起こそうとしてみるけれど、何も浮かんでこない。
どうもカミナリには強烈な印象が無いみたいだわ。
というか、白フクロウさんについて聞きたいことがあるのに、話がどんどん逸らされていくわね・・・。
「ユリアさん、ザンネン、不正解!もう一歩です」
リリィの手が動きまわり、聞いた時の状況を再現し始める。
“リリィ、雨は珍しいんだぜ。聞いて驚くなよ?何と!一年ぶりだぁ!ロゥヴェルと、違うだろう?”
「って、こーんな笑顔でこーんな身ぶりも加わって、自慢気に言うんだけど。そんなのほんとかなぁって思っちゃった。信じられないでしょ。だって、雨が降らないと、緑がカラカラに枯れちゃいそうだよね?ロゥヴェルだと、ひと月に一度は降らせてくれるもん。役人さんを通してお願いすれば、叶えてもらったり出来るんだよ」
「・・・降らせてくれるって、誰が?」
・・・ロゥヴェルには、天候を司る女神様がいるのかしら。
月の女神ヘカテみたいに。
月に一度空に現れては雨を呼ぶのだったりして・・・。
雨乞いの神様?
「王様だよ。ロゥヴェルでは天気も国も王様が管理されてるの。怖いんだよぉ、すごぉく機嫌が悪いと、雨と一緒にカミナリが鳴るんだもん。ピカァーゴロゴロ、ドォォーンって、空がすっごい大騒ぎするの。雨はじゃんじゃか降るし、目なんて開けてられないくらいなんだから・・・あ、カミナリって知ってる?ほら、瑠璃の森にいるとき空が光ったでしょ。あんなのがずーっと続くの。小さい頃外で遊んでたらイキナリ空が暗くなってカミナリが鳴り始めたときは、足がすくんで動けなかったんだよ!もうっ、ほんとアレは怖いんだからっ」
当たって死んじゃうヒトもいるんだよ!と言って小さな体がぶるっと震えた。
でね、あのときおじい様が・・・と言いかけて、ハッと口を閉じる。
「リリィ、おじいさまは」
「あ!でもね、今の王様になってからはまだ一度もカミナリ見てないんだよ。今の王様は割と穏やかなお方だって言ってた。あっ、ね、ユリアさんはカミナリにあったことある?この国の人は、見たことも聞いたこともないみたいなの。びっくりしちゃった。ザキも“カミナリ?”って、微妙な顔してたし」
「んー・・・そうね。カミナリのことはあまり知らないわ」
リリィの言う通りなら、オソロシイことこの上ないんだけれど。
記憶を掘り起こそうとしてみるけれど、何も浮かんでこない。
どうもカミナリには強烈な印象が無いみたいだわ。
というか、白フクロウさんについて聞きたいことがあるのに、話がどんどん逸らされていくわね・・・。


