「わぁ・・・軽井沢っぽい!中入れるのかなぁ。」

入り口の木の扉をおそるおそる押してみる。
教会の中には誰もおらずシンとしていた。

大介と中の様子をうかがうと、古ぼけた木製のイスが並び足下には赤い絨毯が奥まで敷かれていた。

「ここ結婚式できるのかなぁ?」

「できるんじゃねぇの?」

しばらく私達は教会の中を並んで覗いていた。

さっきまでの暑さが嘘の様に、そこはひんやりとした自然の冷気が漂い、心地よかった。