私達が出会ったのも、彼のライブだった。

入学して一番に仲良くなった沙蓉が大介のバンドのファンで、ベースの人の追っかけをしていた。
沙蓉の付き添いでライブに何度か通ううちに、大介に顔を覚えられた私はある日学校で彼に声をかけられた。

「一目惚れした、付き合って。」

最初、声をかけられた時は、この人誰だっけ?と思った。
沙蓉に説明したら、ギターの大介さんだよと教えてくれた。