『あの…ごめんなさい』
「は?」
『私、要らないこと言っちゃったね。刀太にこんな過去があるなんて知らなかった』
ナルは泣きそうな目で俺を見つめた。
「別に」
こんなときなのに素直になることができなくて、素っ気なくしてしまう。
『ごめん…』
「いーから。ちょっと一人になって考えたい…」
『…うん』
ナルと別れてお墓に向かった。
けいのだと思い込んでいたお墓。
ほんとは恵菜の。
「なぁ…俺知らなかった」
恵菜の墓の前にしゃがむ。
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