俺様彼氏の甘い罠





さすがに全校生徒、先生の前で
引き千切るのはできないと思ったのか
あっさりとネックレスから
手が離れていって、




『 おめでとう、”高坂さん” 』




マイクを通して、
彼の声が響き渡る。




これを貰ったのは
4組なのに、って
少しだけ顔を歪めて
会長と目を合わせないで
封筒だけ受け取って
小走りで結花ちゃんのところに戻った。




「 ・・・・・っ・・・う・・・ 」


「 澪・・・頑張ったね 」




封筒はクラスの委員長に渡して
私は結花ちゃんの腕の中に飛び込む。




止まらない涙と体の震え。




「 後夜祭は上から眺めちゃおうか 」




泣いている私を支えながら
そっとその場を離れて、
私たちは屋上へ足を向けた。