俺様彼氏の甘い罠





足は少し痛むけど、
基本接客は座ってするし
大丈夫だって結花ちゃんに言われて
私は2番テーブルについた。




私の前についていたのは
結花ちゃんらしく、モデル並みに
綺麗な結花ちゃんと交代して
テーブルにつくのは少し気が引けた。




・・・・・・でも、大丈夫。




「 澪、入ります 」




可愛くデコレーションされた
プレートをそっとテーブルに置いて
先生に貰ったひざ掛けで足を隠して
顔を上げた。









「 ───────────驚いた? 」




柔らかくて、大きなソファが
似合いそうな人だと思った。




先生と同じ黒い髪。
長い足を組んで、楽しそうに
目を細めて首を傾げる彼は
多分、全校生徒が知ってる人だ。