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やっぱり、手話って困る。
ホテルのチェックインも、きちんと出来ない。
「インターネットでご予約したんですよね?」
私は、紙に書かれた文字に頷く。
ホテルの人は、心底疲れた顔を浮かべた。
らちが明かない。
これなら無理やりでも、最終便に乗って帰れば良かった。
それか、これからビジネスホテルにでも...
いや、結局同じか。
「俺、手話出来るから、間に入りますよ」
私の頭と、相手の肩がぶつかる。
目の前にいるホテルの人は、何故か顔を真っ赤にする。
ってか。
常識無い人、割り込んでこないでよ!!
そう思いながら右を見ると、見覚えのある顔だった。
「またお困りですか?
目、泳ぎまくってますけど?」