「綾川絵梨奈さん」










「ハイ……」













アタシは証書を戴いた。












「笹川鉄平サン」










「ハイ。」












凛々しく返事をする。











あんな姿を見るのは初めてだ。











あの姿を見るのが最後だなんて…………












辛くて仕方がなかった。












ポロッ……











涙が出てきた。











どんなことよりも辛い。















神様は酷いよ。











幸せな時間は短く、辛い時間だけを長くするんだから。












「うぅッ………」











溢れて止まらない。














「また会えるじゃない。」












その言葉がよく、アタシに向かって発してくる。










いつかじゃ嫌なの。











いつでもが欲しいの。











まぁそんな欲を言っても今更通じないけど……