しばらくの間激しい沈黙が続いた。
夕日が病室を赤く染める。
今のアタシにとっては不吉な色でしかないがなぜかその景色に魅了されてしまった。
「もうこんな生活は嫌だ」
アタシの口からいきなり出た言葉だった
鉄平も驚いている
「みんな離れてっちゃうかもしれないんだよ…?!」
「鉄平は保障をすることができる……??」
「アタシが死ぬまで一緒にいてくれるって」
鉄平は俯いてしまった
アタシは正直さっきの夢を現実だと思いこんで受け止めていた
「どうせ鉄平もアタシが死んだり病気が治ったら別の人のとこに行っちゃうんでしょ…?!」
「もうアタシ一人で生きていけるから」
アタシはそのまま布団に潜り込んだ
「怖い思いさせて悪かった。」
「でもオレは…」
「そーゆー台詞を言っておいてどっか行っちゃうのが男の嫌な癖なのよ。」
「違うんだ聞いてくれ…」


