気づけば午前中の授業は終わっていた。
習慣とは恐ろしいもので、全く意識せずともノートはとっていた。
まぁ、殆ど寝ていたが……。
「なぁ悠太。今日は食堂?」
そう話しかけてきたのは隣のクラスの高良慶太だった。
慶太とは中学からの知り合いで、部活は違う(ソフトテニス部だ)がしょっちゅう連んでいる。
「あぁ、いや、弁当ある。他のみんなは?」
俺は机の上のノートを片づけると、そこに弁当を出した。
「みんな食堂に飲み物買いに行ったんだけど…、今日吉井休みでさ」
吉井が……?
吉井龍之介はバスケ部の次期キャプテン候補としていつも頑張っている俺の友達。
中学は違ったが、試合の度に話すようになり同じ高校に行くことにした親友だ。
明るくて面白い吉井は俺たちのムードメーカーでもある。
「珍しいな……。風邪か?」
「わかんねぇ。風邪くらいなら来ると思うんだけどな」
慶太は俺の後ろの空いた席に座ると、背もたれに体を預けて天井を見上げた。
慶太と吉井のつきあいは長く、かなり親しい仲らしい。
習慣とは恐ろしいもので、全く意識せずともノートはとっていた。
まぁ、殆ど寝ていたが……。
「なぁ悠太。今日は食堂?」
そう話しかけてきたのは隣のクラスの高良慶太だった。
慶太とは中学からの知り合いで、部活は違う(ソフトテニス部だ)がしょっちゅう連んでいる。
「あぁ、いや、弁当ある。他のみんなは?」
俺は机の上のノートを片づけると、そこに弁当を出した。
「みんな食堂に飲み物買いに行ったんだけど…、今日吉井休みでさ」
吉井が……?
吉井龍之介はバスケ部の次期キャプテン候補としていつも頑張っている俺の友達。
中学は違ったが、試合の度に話すようになり同じ高校に行くことにした親友だ。
明るくて面白い吉井は俺たちのムードメーカーでもある。
「珍しいな……。風邪か?」
「わかんねぇ。風邪くらいなら来ると思うんだけどな」
慶太は俺の後ろの空いた席に座ると、背もたれに体を預けて天井を見上げた。
慶太と吉井のつきあいは長く、かなり親しい仲らしい。