吉井の件か。

俺は学校の帰り道、1人で考えていた。

今日の吉井の件は不可解な点が多い。

……が、吉井の母親の方は説明がつきそうな気がしていた。


それを確認するには……。

「ただいま」

母さんはまだ帰ってきていない。
俺は、真っ先に母さんの部屋に向かった。

そしてすぐにカレンダーを探した。

「どこに置いてんだ……?」

母さんが自分の予定を小さなカレンダーに書いているのは知っていた。

そして、確かそれは持ち歩いてはいないはずだ。


俺はふとベッドの枕元を見た。すると、目覚ましの横にそれはあった。


「これだ!」






6時25分
俺は昼休みのメンバーを近くの公園に召集した。

部活のこともあり、実際に集まれるのは7時になった。