サッカー部の活動が始まった。


私は、車の免許がないのでキャプテンの谷本くんが送迎をしてくれる事になっていた。


日曜朝9時私のアパートの駐車場に、谷本くんの車が横付けされた。

『おはようございます。すいません。わざわさ。よろしくお願いします』

『おはようございます。谷本忍です。こちらこそ、よろしくお願いします。川崎さんの他に、もうお一人迎えに行きますので』
と、車は動きだし5分程走って駅前の高層マンションが立ち並ぶ一角に、ハザードランプを点けて停車し谷本くんは車を降りた。


『見てきますから、待ってて下さい』