完全に、私をイジメてたこと忘れてるよね。




「…わかった。今仕事中だし、また今度連絡先書いて渡すよ-」



「ありがとう♪じゃあ、お疲れ様!」




笑顔でそう言いながら、亜矢ちゃんは買い物カゴを手に、その場を離れた。





私って、本当にバカだ。
イジメられていた人に、自分の連絡先教える約束をするなんて…。





騙されてるかもしれないのに。
このときは、なにも考えてなかったんだ。