「な、なんだったの……」
掲示板一覧を見てみても、さっきのトピックは確かに消去されていて跡形もない。
携帯も、普通に操作できるようになっている。
――彩花、大丈夫かな……。明日学校で会えるといいけど……。
翌朝、学校に着いてすぐ、美里に駆け寄った。
「美里!彩花のこと、何か聞いてない?」
「んー?彩花?」
美里は席に座ったまま、首をかしげてみせた。
美里が口を開きかけたとたん――
「美里ッ!!!」
怒鳴り声に驚いてドアの方を見ると、まるでホラー画像のような女生徒が歩み寄ってくる。
――あれ、彩花……?
ボロボロで一瞬分からなかったが、ざんばらな髪から覗く耳についたピアスは、私が自分の物と色違いでプレゼントしたものだ。
彩花は物凄い形相で、美里に詰め寄った。



