暗くてなにも見えない。 感覚は全て利かない。 視覚も聴覚も味覚も温もりも声も脚も手も 全部届かない。伝わらない。 "さみしいよ。さみしいよ。" "声をきいて。" "ただ傍に居て。" 届かずこぼれた本音(ココロ)は ただ滴り暗い地面に落ちた。 いつの間にか明るくなった世界の 1秒先には涙を拭うあなたがいた。 「これは君の問題。倒れそうなら支えるから。やっと聴ける。さあ歌を君の声を聴かせて?」