初恋と、


「みかん、おはよ。」



みかんの綺麗な瞳が、俺をうつす。

「…あっ…、ゆ…、内山くん、おはよう。」

“内山くん”。



ユキ、じゃない。

「…ユキ?」
健が、俺に声をかけてくる。

「…っ、ごめん、ちょいトイレ。」


悲しい、悲しいんだ、みかん。

昨日のように、笑ってよ。