初恋と、


「私は、大丈夫。」

甘夏はひなにそう言って、
ふわりと笑った。


「みかん…!!」


「甘夏…」

可愛い。
天使を見てるんじゃないのか?

「おーい、ユキ?」

健の声が聞こえて、夢のような世界から目覚めた。

「どの世いってんだよーっ」
「びっくりさせないでよーもーっ」
「…。」


「あぁ、ごめん。」

見とれてた何て言えるわけねぇ。