「…甘夏、みかん。」 …。 ……。 「ちょ、みかん! それだけ?」 ひなが、びっくりしている。 「うん。」 甘夏は、 他に何を言うの?みたいな顔で、ひなを見ていた。 「くっ…あははははは!!」 俺は、笑ってしまった。 おもいっきり。 甘夏を見ると、 「…っ…」 目に、涙をためていた。 「みかんが可哀想だよ、ユキ!!」 「…ひなちゃん、大丈夫だよ。」