僕はノアに言われるがまま降りた。


「…こ…ここは…?」


言葉一つを発することさえ、息苦しさを感じた。

「ここは、K7015地区。通称、デスグラウンド…。」


…デ…ス…グラウンド…

…死の…土地…。


僕は、目を背けた。


「…ダメ。ちゃんと見て。…これが世界なの。」

ノアは僕を諭すように優しい声で言う。


そうだ…。


世界を見るんだ…。


僕は生き残るんだから。

全てを…受け入れよう…。


僕は、その惨状に目を向けた。


「…っうぅ…っえ…」


涙が流れた。


そして、吐き気。


僕は思わず吐いてしまった。