ノアは僕を手招きして、その場に座り込んだ。


僕もその隣に座った。


「私ね、覚醒しちゃったんだ。本当は、したくなかったけど…。呼ばれちゃった。」


覚醒…??


ノアは僕の顔を見て笑った。


「ルカ、変な顔。」


「え…。あの、覚醒って…何…?」


「覚醒…。ん~、説明難しいなぁ。」


ノアは、困ったように頬をかいて笑った。


僕は、質問をかえることにした。


とにかく重要なことはそこじゃない。


「ノア。世界は…あ…えっと、あと六日で…?」

「…うん。終わるよ。」

さらりとノアは言い切った。


「あ…、それは、どうしても、変えられないこと?」


別にこの世界を救おうとか、そういう意味じゃなくて純粋な疑問として聞いた。