「たしかに、豪勢だわ」 彼からのメールに吹き出してしまう。 七夕の飾り意外にも、チューリップやヤッコさん。 七夕に関係のないものまで笹についていたからだ。 直後、彼からもう一通のメールが届いた。 件名は、【今年の願い事】だった。 そのメールを見て、涙が溢れてしまった。 逢いに行けばいいんだ、私が。 まだ夜行バスには間に合う。 私はアパートを飛び出した。