ちょっと待ってよ、
あんたがここへ来たのはただの聞き間違えでしょ。
勝手に決めないで!

「あんたではありません!ワカナミです。
 それに、勝手ではありません!
 呼ばれた以上呼んだ人の妖精魔女
 インストラクターになるのが掟なんです!」

それを勝手って言うんでしょ!
私は妖精魔女になんかならない!
て言うか妖精魔女ってなに!?

「妖精魔女とは、私のような妖精だけど魔法が使える魔法使いのことです。」

なら尚更私には関係ないじゃない!
私、妖精じゃないし・・・

「それは大丈夫です。
 妖精魔女は妖精かどうかは関係ないですから。」

えっ、でも今、妖精だけど魔法が使える魔法使いだって
言ってたじゃん。

「あ~それは、私にも分からなかったからです。」

なっ、また勝手な。

「ま、とにかくあなたは今日から私の弟子です。
 名前は?」

鳥居千留だけど・・・

「了解しました。そう言えばお友達がチロルって言ってましたね。
 これからお願いします♥」

か、可愛い~。でもこれに騙されちゃいけないんだ!
その前にこれからお願いしますってお願いしないでよ!

「じゃ、まずは朝の早起きからです。
 妖精魔女はいつも規則正しい生活でないと、魔力が弱まります。」

だから勝手に進めるなーーー!