という訳で、近くの誰も迷ったことのない森、若羽住森の祠で
妖精を呼ぶ占い、コックリさんに似てる様なもんなんたけど
それをしようと思って若羽住森に迷っちゃった・・・
どうしよ~!あかとまゆこちゃんに何て言おう。
でも、取りあえず正直に言うしかないよね。

「ゴメン。まゆこちゃん、あか。
 実は・・・」

「あっ!!あったよ、祠~!
 やっぱりあかって天才~。」

えっ、嘘!
なんか分かんないけど助かった~。
神様は私を見捨ててなかったんだ~。

「じゃぁさっさっとやるわよ!
 鳥居さん!」

は、はい~。只今~。

じゃぁ占いの仕方を説明するね。
まず、紙に五十音とその上にYesとNoの文字を書く。
そして十円玉で妖精を呼ぶ。

「若羽住森の妖精、若羽住さん。
 祠からおいで下さい。」

ビューー

わっ!すごい風!

「なんか呼びましたか?」

ん?だ、誰?

「こ、この子空とんでる~!」

「ちょっと鳥居さん、この方は誰!?」

そんな事私に聞かれたって・・・
って、二人とも!
ダメだ完全に気絶してる。

「あ、あの~」

な、何!

「驚かした様ですみません。
 でも、私がここに来たのは
 あなたが呼んだからであって・・・」

はぁ?私が呼んだ?

「え、だってワカナミっていいましたよね。
 これから、よろしくお願いします♥」

きゅるるる~!可愛い~!はっ、
まてまてまてまて、私が呼んだのは若羽住森の妖精!

「え゛ ーーーーー。
 私ってばまた聞き間違えを。
 ごめんなさい!でも、呼んだ以上、
 あなたは私の弟子です。」

へ?何の?

「妖精魔女の♥」

え゛ーーーーー!