“昔々ある小さな国に綺麗なお姫様がすんでおりました
 ある日素敵な王子様と出会い…”

バンっ


「ちょっ!とらんといてや!今言いとこやったのにぃ!」

「どこがおもしろいんだか…14歳にもなって」


おとぎ話が大好きな松崎茜
趣味はおとぎ話を読むこと
将来の夢はお姫様♡

「ていうかねぇ王子なんかいるわけないじゃん」
里奈があきれながら言っている

「きっといるよ!王子様みたいにキラキラしている人見つけるもん」

「は?まぁ勝手に言ってれば?」

いつも大人っぽい里奈 頼りがいはすごいあるけど 
けっこう男子に人気があって
自分がいいと思う男は必ず手に入れるかんじ
一部の男子は奴隷みたいにつかってるけどね


「そういえばさ今日転校生くるんだってー
 カッコイイ子だったらいいのになぁ」

さすが男好き・・・
「まだ男って決まったわけじゃないし」

キーンコーンカーンコーン

「席に付けチャイム鳴ったぞー
 それと転校生の櫻木皐月君だ
 皆仲良くしろよ!」

カッコイイ!!王子様みたい
こんなかっこよかったら…女子大騒ぎするだろうなぁ

「こんちは櫻木皐月ですよろしく」


『キャー!!カッコイイ!』
やっぱり(笑)

「席は松崎の隣だ3列目な」

ヤッタァ!先生ありがとう!

「はい静かにー授業始めるぞ
 それと今日1日櫻木は松崎に教科書見せてもらえ」

嘘!はずかしいよ!どうみせればいいのかなぁ(汗)

「あのコレどうぞ…」
はず!

「あぁ、別にいらない俺勉強嫌いだし」

はぁ?人ががんばっていったのに何その態度!

「あっそうですか(怒)」

カッコイイと思った私が馬鹿だった!

急に頭に何かが飛んできて
ふりかえってみると

里奈からの手紙だった

〝転校生超②かっこよくない?
 超タイプなんですけどぉ↑↑〟

やっぱり…