冷静さを取り戻そうと必死になる。
ぎこちない雰囲気のまま、力也の家についた。


「俺のジュース」


力也に缶ジュースを投げ渡す。
次いでカケルにも。

俺、完璧パシりやん。
年下からもな。


「拓さん、俺のわぁ?」


1番年下の龍にもこれ。
「はいはい」と言いながら、手渡した。


「ちょっ、誰かリモコン取ってぇ」


暑さでボーッとしていると、力也がリモコンを要求している。

また俺かよ…と思いリモコンに手を伸ばすと、ふいに手が重なり合わさった。


「っごめん」


ルイは気まずそうに手を引っ込める。


「あっ俺も。悪い」


っびっくりした…。

リモコンを手に取り、力也に手渡す。
すると、力也がニヤニヤしながら俺を見た。