…最近こいつとよく話す。
前よりも、もっと近い距離にいる。
しょうもない言い合いを、よくするような仲になった。
「これにしよっと」
ルイはジュースを手に取り、俺に微笑む。
「なんなよ」
不気味なくらいに微笑まれ、企みを感じる。
案の定、それは的中した。
「ごちそうさま!」
「ったくよー、なんやねん」
帰り道、ルイは気分良く先々と歩いていく。
…さっき、俺はジュースを奢らされた。
ルイの企みにまんまと引っかかった俺。
「男やろ、それくらいで」
「お前なぁ。男やからとか差別やんけ」
「あっ、男じゃなくて゛チビ゛の間違いか」
ルイはケラケラ笑っている。
奢ってもらったくせに、口うるさいなぁ。
チビチビ言いやがって。


