「協力して……くれへんかな」


なるほど、そういうことか。
話したことないけど、俺がいつも力也とおるから。

俺が黙っていると、ハルナちゃんは心配そうな顔をする。


「分かった」


仕方なく、しぶしぶ了承した。

…その翌日から、ハルナちゃんは力也の家に来はじめた。
ナナミちゃんが来なくなってから九条も来てなかったが、ハルナちゃんの付き添いで来ている。


「また、きれいな空気が流れ始めたなぁ」と力也は言うけど。
原因はお前やかんな、と言いかけた。


「ほら、しゃべりにいけって」


ハルナちゃんは部屋に来はじめたが、中々力也のそばに近寄ろうとしない。

「恥ずかしい」とか言うてばっかり。

なんであいつに、恥ずかしがるねんと内心思ってたり。


「乙女心やん」


いつものようにハルナちゃんを近寄らせようとするが、やっぱり行かない。

そんなとき、九条が話に加わってきた。