「トイレ?」


無視して中に入るわけにはいかず、一応声をかける。
っていうても、話したことないけど。

ハルナちゃんは首を横に振ると、口を開いた。


「尾上くんに話あって…」


ハルナちゃんは遠慮がちに言う。

俺に話って?
心当たりがなく首を傾げる。
とりあえず2人で、店の外に出た。


「急にごめん…」


ハルナちゃんは頭をさげる。
そして、続けた。


「いきなりやけど…あたし、力也くんのこと好きやねん!!」


ハルナちゃんは、一息で言った。

…えっ?
力也が好き?