…それから、他のクラスの催しもまわり、文化祭は終わった。

片付けを済ませて、力也主催の打ち上げ。
参加する気はなかったが、強制連行させられた。


「結局、利益あったん?」


「さぁな。 結局、あっても学校で回収やし」


えっ、そうなん?
知らんかった…。


「てか隣、騒がしくない?」


隣の部屋も、俺らの部屋と同じくらいに騒がしい。
1枚の扉で分けられているため、簡単に会話が耳に入ってくる。


「駄菓子、売れてほんまよかったわぁ」


「残った数が、大変やけどな」


えっ、駄菓子?
駄菓子って、隣のクラスが催してたよな。


「ちょっ、力!」


俺は力也に、聞き耳を立たせる。
すると、やっぱり会話は隣のクラスの催し内容と一致している。