チャイムが鳴っていたらしく、教室にいた生徒は席についていた。


「九条、悪いな。こいつ、ガキやから」


「大丈夫です。私、この人に負けてないですよ」


「せやなぁ。何でも、九条の勝ちや。
 まぁ例えば、身長とかな」


女と英語教師は笑いながら、俺を見る。


「お前、ほんま覚えとけよ」


女を睨みつけて、俺は教室をあとにした。

なんなん、ほんま腹立つ!!
あの女、絶対許さへん。
しゃべり方もむかつくし。