なんやねん。
こいつ、相変わらず腹立つやつやなぁ。
「嘘やって。 まぁ、何か買って」
九条は下をだすと、どこかに行った。
力也は駄菓子の棚を見ながら、カゴに詰めている。
俺は何も買う気がなく、教室を出ようとした。
すると、扉を開けた瞬間、ちょうど誰かが入ってきて正面衝突した。
「いったいな!!!」
俺は怒鳴って声を張りあげる。
「ごめんなさい」
段ボール箱が転がっていて、どうやらそれらとぶつかったらしい。
それらを積み重ねる、1人の女。
女かよ、しゃあないな…。
俺は転がった3箱の段ボール箱を積み重ね、持ちあげた。
「中に運べばええん?」
女は頷いたので、再び教室に入った。
…結構重たい。
3箱も女1人に持たせるとか、最悪やな。


