「そりゃ、焼くわな」 「うらやましい! 私、焼いたことないねん」 九条はうらやましそうに俺を見る。 東京では、家でたこ焼き焼かんの? 「ほな、たこ焼きやろやぁ」 力也が話に加わる。 「それ、いいやん」 「食いたくなってきた!」 まわりもその声に反応し、たこ焼きに賛成していく。 「えっ、いいん?」 九条は驚きながらも嬉しそうな顔をした。 すぐにすることになり、力也がたこ焼きの機械と材料を部屋に持ってきた。