それから、放課後。
力也と下駄箱に向かうと、九条の姿があった。
隣に、もちろんナナミちゃんも。
「ええなぁ、終わるの早くて」
力也と共に、2人の元に駆け寄る。
「俺1人、気まずいっちゅうねん」
ユウヤが頭を掻きながらケラケラ笑う。
それもそのはず。
ユウヤは、九条とナナミちゃんと同じクラス。
必然的に、下駄箱で3人で待たなければならない状態になっていた。
しかも、ユウヤは九条とナナミちゃんとは絡みがあまりない。
「かわいい子らに囲まれて、よかったやん」
そう言って、力也も笑う。
そのあと、カケルや龍たちも来て、力也の家に向かった。