君の姿




…そんな中、1人の女が立ち上がった。


「゛その転校生゛に、何か用事ですか?」


女は睨むように俺を見る。
というか…微笑みながら、睨まれた。


「どんな顔か、見に来たんやんけ」


俺は声を低めて言い返す。


「見て、どうするの?」


「は? お前、なめてん?」


話し方に苛立ち、その女の前まで行く。
関西弁とは違う、独特な話し方。